2022.12.01 No.269「ラスト1個」
餃子日本一と言えば宇都宮や浜松を連想される方も多いと思いますが、総務省が公表した2021年度の家計調査において、餃子の購入頻度と支出金額ともに、宮崎県宮崎市が日本一になったと発表されました。宮崎の餃子は、キャベツ、ニラ、豚肉といった、宮崎県が全国トップクラスの生産量を誇る素材をふんだんに使用しており、宮崎の豊かな農畜産物を象徴する代表的な食べ物のひとつだそうです。妻が宮崎に住んでいた頃、地元で最も人気のある「ぎょうざの丸岡」の餃子を時々送ってくれました。皮は薄いのにもちもち、中身はジューシーでとっても美味しかったです。ぎょうざの丸岡はネット販売も行っておりますので、皆様も是非一度お試しください。
ある日のこと。仕事が早く終わったので、いつもより少し早く帰宅することを妻に伝え家路につきました。玄関ドアを開けるとキッチンからごま油の良い匂いが漂ってきました。「ごま油を使った献立って何だろう?」と考えながらリビングのドアを開けるとフライパンから放たれるジューッという音が聞こえて、それが焼き餃子だと分かりました。白い食器にきれいに盛り付けられた羽付き餃子は芸術品のような出来栄え!!冷凍庫からキンキンに冷えたグラスを取り出しビールを注ぎ、まずは乾杯!!焼きたての餃子と冷えたビールは相性抜群で20個ほどあった餃子は一個、また一個と胃袋へと消えていくのでした。そして白いお皿にはラスト一個の餃子が。「これは信州人の一個残しと言うんだよ!!」と妻に伝えると「宮崎では遠慮のかたまりと言うんだよ!!」と。二人で顔を見合わせながら爆笑をしてしまいました。遠慮のかたまりの方が素敵な表現だと感じた私はその日からこうした場面に遭遇する度に活用をしております。
今年も一年間たくさんの皆様から励ましのお便りを頂戴しましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。来年も応援のほど、よろしくお願いします!!感謝越年。