2025.09.01 No.302「猛暑の夏と、冷たい麺と、感謝の気持ち」
今年の夏は、例年になく厳しい暑さとなり、日常の挨拶も「こんにちは」ではなく「今日も暑いですね」と交わされるほどでした。8月5日には群馬県伊勢崎市で、国内観測史上最高気温となる41・8度を記録。まさに異常気象と言える暑さです。
これが地球温暖化の影響かどうかは分かりませんが、年々、夏の暑さが増しているように感じます。
建築業に携わる私にとって、この猛暑は深刻な問題です。現場や職場では熱中症対策が欠かせず、社員や職人の皆さんが安全に作業できるよう、環境づくりに細心の注意を払った夏となりました。
猛暑が続くと、冷たい飲み物をつい摂りすぎてしまい、食欲も落ちていきます。そうなると、食事もソーメンや冷やし中華といった、スルッと喉を通る冷たい麺類が恋しくなります。
私自身もこの夏は、ソーメンや蕎麦、冷やし中華を頻繁に妻にリクエストし、作ってもらっていました。中でも冷やし中華は特にお気に入りで、「えっ!!また?いい加減飽きないの?」と、妻に呆れられるほどでした。妻が作ってくれる冷やし中華は具材も豪華で毎日食べても飽きません。
仕事を終え、疲れて帰宅した私のために、毎晩食事を用意してくれる妻には感謝の気持ちしかありません。
先日、SNSで「ソーメンでいいよ!」という何気ない一言が、奥さまの逆鱗に触れた…という投稿を目にしました。世のご主人方の中には、ソーメンは「ただ茹でるだけで簡単」と思っている方も多いようですが、実際に暑いキッチンに立ってみれば、その大変さはすぐに実感できるはずです。
鍋でお湯を沸かし、茹でるという作業は、真夏にはかなりの労力を伴います。「ソーメンなら簡単にできるだろう」という安易な発言は、控えるべきかもしれません。
だからこそ私は、妻にソーメンをお願いする際には、「どうしてもソーメンが食べたいので、お願いします」と、ひと言添えるようにしています。ほんの少しの配慮が、作ってくれる側の気持ちを大きく変えてくれるのです。
当たり前のように感じていた日々の食事が、実はどれほどありがたいものか。この猛暑の夏、冷たい麺とともに、あらためて**「感謝の気持ち」**をかみしめた日々でした。
