2025.03.01 No.296「座右の銘」
歳を重ねると、「誕生日なんて迎えたくない」とおっしゃる方が時々おられます。そのお気持ちはよくわかります。私自身、二十歳ごろまでは誕生日が待ち遠しく、大人の階段を一段ずつ上ることにワクワクしていました。成人し、社会に出て、自分の人生と向き合いながら夢や目標を抱いていた、そんな頃を思い出します。
しかし、いつの日からか、誕生日を迎えるたびに「またひとつ歳を重ねた」と実感し、年老いていく自分に幻滅するようになりました。それでも、人生100年時代と言われる今、健康で長生きできるのなら、まだまだやりたいことはたくさんある。そう思うのが本音です。
1月25日、おかげさまで無事に誕生日を迎えることができました。朝一番に神棚に手を合わせ、昨年一年間の見守りへの感謝と、今年も健康で充実した日々を過ごせるよう祈りました。そして、1月25日生まれだった父と西田社長にも、心の中で「お誕生日おめでとうございます」と伝えました。かつては3人で祝っていた「1月25日会」も、今では私ひとりになってしまいましたが、まだまだこの世で仕事に励みます。どうか、あの世から見守っていてください。
誕生日には、妻がお祝いをしてくれました。昨年の誕生日には、私の好きなところ100個を記した冊子をプレゼントしてくれ、それがこれまでの人生で最も嬉しい贈り物になりました。今年は何を用意してくれているのだろうと、密かにワクワクしていました。
そして迎えた誕生日当日。妻から一通のLINEが届きました。そこには、私の名前(雅之)の漢字を使って、妻が考えた四字熟語が記されていました。
雅志率先(がしそっせん)
「雅(みやび)」な志を胸に、率先して先頭に立ち、道を切り拓け。
之夢挑戦(しむちょうせん)
「之(これ)」と定めた夢を追い、恐れず新しい挑戦を続けよ。
これまで大切にしてきた座右の銘は「勇往邁進」でしたが、新たに「雅志率先」「之夢挑戦」を座右の銘として大切にしていこうと思います。今年も、心に残る素敵なプレゼントをもらいました。
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