2023.06.01 No.275「道の駅で見つけた高級珍味」
長野県内52カ所に点在しているという道の駅。私もドライブの休憩スポットとして度々利用させて頂いております。長野県内の道の駅では「2023信州道の駅ARスタンプラリー」を今年11月26日まで開催中とのことなので、この機会に県内の道の駅を全制覇したいと思います。道の駅は産直の野菜や果物がスーパーより若干安く購入できるのが最大の魅力です。先日はタラの芽やコシアブラなどの山菜を目当てに立ち寄りましたが、旬の物は観光客に大人気で開店して直ぐに行かないと売り切れてしまうそうです。店内を隈無く見て回ると、それぞれの地域の名産品が販売されていることもあり、まるで宝探しのようでワクワクさせられます。店内の比較的目立つ位置の棚に蜂の子の佃煮が並んでいるのを見つけました。近年は高級珍味として缶詰や瓶詰めで販売されている蜂の子ですが、古くから日本各地の山間部を中心に貴重な蛋白源として常食されていたとは知りませんでした。子どもの頃、親戚の家に行った時のこと。叔父さんが家の軒下にできたアシナガバチの巣を竹ぼうきで叩き落としました。殺虫剤を使わずに蜂の巣を取り除くのには理由がありました。落ちた蜂の巣にはウニョウニョ動いている蜂の子がビッシリと満員電車のようにギュウギュウに詰まっていて、それを見た時、背筋がゾーッとしました。蜂の子を一匹ずつピンセットでつまみ出し、これからフライパンでバター炒めにすると聞いた時は衝撃が強過ぎて言葉が出ませんでした。怖いもの見たさで蜂の子が調理される様子を固唾を呑んで見ていましたが、叔父さんから「ほれっ、うまいから食べてみろ。」と言われても決して箸を握ることはありませんでした。道の駅で瓶詰めになった蜂の子の佃煮を眺めながら、その時の出来事が脳裏に浮かびました。今では昆虫食がブームのようですが、そもそも虫が大嫌いな私は食糧難に見舞われたとしても昆虫だけは食することはできないと思います。