2023.01.01 No.270「おせち料理はいつ食べる?」
いつも以上に豪華な料理が食卓に並ぶお正月。その中で一際華やかさを醸し出す料理といえば、「おせち」でしょうか。おせちは、年神様を迎えてお祝いし、幸せを祈るためのものと言われています。黒豆・数の子・ごまめを『三つ肴』または『祝い肴』と呼び、おせちに欠かせない3種とされています。黒豆は「まめ」に暮らせるように願う、数の子は「子孫繁栄」を願う、ごまめは「新年の豊作」を祈るなど、それぞれ理由があるそうです。その他にも海老やかまぼこ、伊達巻など地域や家庭によって異なりますが、おせちはお正月に欠かせない料理と言えます。
ところで皆さんの家庭ではおせちの食べ始めは「大晦日」それとも「元旦」どちらですか?
私の実家では毎年大晦日におせちを食べ始める習慣があったので、日本全国大晦日はおせちと年越し蕎麦をいただき、新年を迎えるものと思っておりました。妻が生まれ育った宮崎ではおせちの食べ始めは元旦とのこと。どうやらおせちの食べ始めは地域によって大晦日と元旦に分かれるようです。一般的には元旦におせちを食べ始めるらしいのですが、北海道や東北では大晦日の夕食としておせちを食べるようです。
そしておせちには一つ思い出があります。おせちはどれも手間のかかる料理ばかり。三段重ねの重箱の一段、一段に料理がきれいに並べられるとそれはまさに食の宝石箱!!食べるのがもったいないぐらいです。しかし子どもの頃は料理は質より量を求めていたので、丹精込めておせちを作る母の気持ちなど考えず好きな物だけをパクパクと食べたものです。特に数の子と栗きんとんは私の大好物で、大晦日の晩にその2つは早々重箱からなくなり、母からもう少し味わって食べるように叱られたことを思い出します。
今年も一年、楽しいコラムをお届けできるように努力いたします。よろしくお願いします。ご期待新年。