2024.07.01 No.288「誕生日が同じ人」
誕生日が同じというだけで、その人に対して妙に親近感が湧くものです。365分の1の確率ですから、なかなか誕生日が一緒の人と出会うことはないですよね。私はこれまで身近な人で誕生日が同じ人は3人おります。以前コラムにも書きましたが父と誕生日が一緒でした。二人目は小・中学校で同級生だった中村マサヒロくん。
そして三人目は商売のイロハを教えてくれた経営コンサルタントの西田敬洋さん。父から会社を継承した当時、経営のことが全く分からなかった私を指導してくださいました。歳もあまり離れていなかったので私にとって西田さんは兄貴的な存在。コテコテの大阪弁が新鮮で経営者としても尊敬していましたので、憧れのお兄ちゃんって感じでした。多忙な中、毎月大阪から上田まで指導に来てくださったのですが「ボクを毎月呼ぶと交通費が高く付くから毎回夜行バスで上田まで行くよ。節約、節約!!」と気を使ってくれたり、私が壁にぶち当たっていると、直ぐにそれを察して誰よりも先に電話を掛けてきてくれて「牧野さん、調子どないなの?何か困ったらいつでも相談しーやー」と心配してくれました。経営に関してはとても厳しい方でしたが、西田さんがマーケティングのノウハウを徹底的に叩き込んでくれたおかげで今日までマキノが成長を続けて来れました。マキノほかほか祭りは西田さんが社長を務める会社が開催していた大阪コテコテ祭りを真似たお祭りでした。弊社のキャラクター(マッピー&リホ)も西田さんが作ってくれたものです。気が付けば30年近く西田さんの背中を全力で追い続けて来ました。西田さんとの一番の思い出は父の葬儀の時のこと。どこからか訃報を聞いてわざわざ大阪から葬儀に参列してくださり、「牧野さん、1月25日の会も会長が抜けちゃって残念やけど、二人で頑張っていこうなー。」と声をかけてくださりました。その言葉に感極まった私は告別式の間、涙が止まりませんでした。
私も五十代半ばを過ぎましたが、西田さんのように真の温かさをもった人間に成長したいと思います。西田さんとの思い出話は来月も続きます。